地球滅亡スイッチ

ショートショート・短編小説

神様は空からスイッチを落としてしまった。

そのスイッチは地球を破壊することのできる危険なものだった。

それを知った地球人たちは必死でスイッチを探した。

そして一人の男がスイッチを手にいれた。

そのニュースはたちまち世界に知れわたった。

世界中の人々は男が癇癪を起こしてスイッチを押してしまわないようにと、男に親切にした。

みんなが親切にしてくれるので男は自分が偉くなったと思い込み、横柄な態度をとるようになった。

それを見ていた神様はスイッチをもう1つ地球に落としてみた。

そのスイッチをある女が拾った。

みんなは女に親切にした。

先にスイッチを見つけた男も女に親切にした。

もちろん女も男に親切にした。

それを見た神様は地球人全員分のスイッチをばらまいた。

皆が皆に親切にするようになった。

神様は自分のためにしか親切に出来ない現代の地球人に絶望してスイッチを押した。

タイトルとURLをコピーしました