ある男が、ポストから郵便物を取り出しました。そこには「マンシオン」と書かれていました。
男はそれをゴミ箱に捨てました。そして、ある会社との契約を打ち切りました。
- 男は特殊な仕事をしていますか? いいえ
- 郵便物は特別なものですか? いいえ
- 郵便物は男にとって要らないものでしたか? はい
- 「マンシオン」は何かのメッセージですか? いいえ
- マンションのことですか? はい
- 男の住所欄に書かれていたのですか? はい
- 男はトラップを仕掛けましたか? はい
- 個人情報は関係ありますか? はい
男は、以前から自分宛の広告やパンフレットが郵便で届くことを、不思議に思っていました。なぜなら、そのような会社に住所を登録した覚えはないからです。
そして、通信販売を利用している会社のうちの1つから、流出しているのだろうと考えたのです。
そこで男は、流出元を特定するために、登録してある住所に少しだけ変化を加えました。
例えば「マンション」を「マンシオン」にしたり、一棟しか建っていないマンションなのに「1号棟」などと付け足したりしました。
それぞれの通販会社に異なる記載で住所を登録しておけば、郵便物が届いたときに、流出元を照合できるというわけです。
やがて、身に覚えのない郵便物が届いたので、住所を見たところ「マンシオン」と書かれていたので、その記載で登録した会社から個人情報が流出したことが特定できたのです。
そして、情報が流出してしまうような会社を利用するのは危険と考えて、契約を打ち切りました。