パラリンピックで金メダルが決まった瞬間の選手の顔を見ていた研究者は、自分の説が正しいということを確信した。状況を説明してください。
- 現地での観戦かテレビでの観戦かは関係ありますか? いいえ
- 金メダルでないとダメですか? どちらともいえません
- 選手は男性でも女性でも成り立ちますか? はい
- 選手と研究者は知り合いですか? いいえ
- 研究者の提供した技術が選手の役に立ちましたか? いいえ
- 研究者が何を研究しているかは重要ですか? はい
- 種目は関係ありますか? どちらともいえません
- パラリンピックではなくオリンピックでも成立しますか? いいえ
- 障害の種類は関係ありますか? はい
- 視覚障害ですか? はい
- 感情と表情に関係することですか? はい
- ある反応が生得的か後天的かということが関係しますか? はい
【「人間の喜怒哀楽の表情は先天的なものである」という自説の正しさが証明されたと思ったから】
研究者は感情と表情についての研究をしていました。
人間の基本的な表情のいくつかは、万国共通といわれています。しかし、それが先天的なものか、後天的なものかは分かりません。
うれしいときに笑顔になるのは、生まれつき身についている習性かもしれませんし、生まれてから周囲の人の表情を見て覚えたものかもしれません。
これを確かめるには、生まれつき目が見えない人の表情を見れば分かります。彼らは他人を模倣して表情を学んでいる可能性が低いからです。
問題文の中の研究者は、視覚障害の部でメダルを獲得した選手の喜びの表情が、健常者のそれと同じだったことから、人間が感情を示す表情は先天的なものである、という自分の説の正しさに気づいたということです。
表情と感情の研究者としては、米国のドラマ『ライ・トゥ・ミー』の主人公ライトマン博士のモデルになった、ポール・エクマン博士が有名です。