まだ電気というものがなかった時代のこと。
女が暗い部屋から出てきたとき、女の手は汚れていなかった。
それによって女が暗い部屋の中でした証言は嘘だと判定された。
いったいなぜ?
手が汚れていれば嘘だと判定されませんでしたか? はい
部屋の中には女以外にも誰かいましたか? はい
女はその相手に証言しましたか? いいえ
部屋の中にいるのは動物ですか? はい
動物の世話をしますか? いいえ
動物の種類は関係ありますか? 特定しなくても同じような体型をしている動物なら成り立ちます
女は犯罪を犯しましたか? はい
女は部屋の外にいる誰かと話していますか? はい
道具は関係しますか? いいえ
現代でも成り立つことですか? 子供相手ならいけると思います
女は何かに触れましたか? いいえ
意図的に触れなかったのですか? はい
【↓ここから先は核心に迫る質問です↓】
女は裁判を受けていますか? はい
女は何かを信じ込まされていますか? はい
嘘発見器のようなことですか? はい
女は犯罪の被疑者として裁判にかけられました。
証言の真偽を判定をするのは暗い部屋にいる特別なロバです。
「このロバには特別な力があり人間が尻尾に触れながら嘘をつくと鳴き声をあげる」と女は信じ込まされていました。
自分の嘘がバレたくない女はロバに触れずに証言をしました。
しかし裁判官はトリックを仕掛けていました。
ロバの尻尾に煤(すす)を塗りつけておいたのです。
正直者であればロバに触るはずなので部屋から出たときに手が汚れていると分かります。
女の手が汚れていなかったので嘘つきだと判断され証言の内容も信じてもらえませんでした。
(※実際に大昔に外国で行われていたとされる方法です)