呪いの本(ウミガメのスープ)

図書館の司書は、ある本が頻繁に返却期限を過ぎてから返されていることに気づき、ゾッとした。状況を説明してください。

  • いつも同じ人が借りていますか? いいえ
  • わざと延滞していますか? いいえ
  • 借りる曜日は関係しますか? いいえ
  • 休館日は関係しますか? いいえ
  • 大人向けの本ですか? はい
  • 18禁ですか? いいえ
  • 借りた本人が返却に来ますか? いいえ
  • 本の内容は重要ですか? はい
  • 実在する本ですか? はい
  • 小説ですか? いいえ
  • 非現実的な要素はありますか? いいえ
  • 借りた人は期限内に返却できない特別な事情がありますか? はい

本のタイトルは『完全自殺マニュアル』でした。

この本を借りて、本当に自殺をしてしまった人は返却に来ることができません。

後から遺族が気づいて、返却に来るため返却期限を過ぎてしまうのです。

余談ですが『完全自殺マニュアル』は1993年に出版され、100万部以上売れたベストセラーです。

出版された当時は「自殺者が増えたらどうするんだ!」と批判にさらされましたが、この本が出版された年と、翌年の自殺者数は減っていました。

ちなみに、さきほど某図書館で『完全自殺マニュアル』を調べたら、貸出中なうえに予約待ちが17人もいてゾッとしました。